Minecraft Education Editionでエージェントに作業をさせるときに、狙った場所・狙った向きにエージェントを呼び出したいことがあります。この時、自分の場所に呼び出すことはできるのですが、向きを合わせるのに苦労します。向きを指定するためのいい方法を見つけましたので皆様にお伝えします。
基本的なコマンドだけでエージェントを呼び出して、向きを変える方法
以下のようなプログラムを作っておけばエージェントを呼び出して向きを左右に変えることが可能です。この方法が基本だと思いますが、ちょっと面倒です。


プログラムを使ってエージェントを自分と同じ向きで呼び出す方法
以下のようなプログラムにすることで、自分と同じ向きでエージェントを自分と同じ場所に呼び出すことができます。

「コマンド()を 実行する」の解説
「コマンド()を 実行する」というコードが出てきました。これはちょっと見慣れないと思いますので解説します。「コマンド()を 実行する」は以下の場所にあります。マイクラにはJava版でも統合版でも『コマンド』という短いプログラムを実行する機能があるのですが、そのコマンドをプログラムの中から呼び出すことができるというものです。

上記のコードを使って、以下のコマンドを実行するだけで、エージェントを自分と同じ向きで呼び出すことができます。
※半角スペースも大事なので、できれば以下のコマンドをコピー&ペーストして使うのがおススメです。
tp @c ^^^ facing ^^^1
コマンド解説 (tp @c ^^^ facing ^^^1)
一応コマンドの解説もしておきます。
『tp』はテレポートコマンドです。『tp 〇 △』で〇を△の場所にテレポートさせる。という意味になります。
『@c』はセレクタと呼ばれ、誰をテレポートさせるのかを指定しています。『@c』は自分のエージェントという意味です。
『^^^』と『^^^1』は場所を表す表現ですが、『^^^』は自分の場所で、『^^^1』は自分の一歩前の場所というの意味になります。
『facing』は『tp』と一緒に使って、どちら向きにテレポートさせるかを指定することができます。ここでは『facing ^^^1』という指定になっているので、自分の一歩前の場所を向くように指定していることになります。この指定があるので、結果的に自分と同じ向きになるということです。
もっと便利に利用するために関数化する
このままでもいいのですが、このコマンドはいろんな場面で活用することができるので、プログラムから簡単に呼べるように関数にしておきましょう。

関数は以下の場所に隠されています。

さらに便利にするため、一歩前に進んでもらう
エージェントを自分と同じ場所に呼び出すと、自分と重なってしまって姿が見えないため、本当に自分の場所に来てくれているのか心配になる時があります。このため、以下のようなプログラムで前にブロックがない場合は一歩前に出るようなプログラムにしておくと便利です。
※上で作っていた関数とは別の関数として作っています。場合によって自分の場所に呼び出したい時と自分の前に呼び出したいときがあるので、使い分けることがおススメです。

まとめ
今回はMinecraft Education Editionで、狙った場所・狙った向きにエージェントを呼び出す方法を解説しました。
これを関数にしておくことでいろんなプログラムの中で活用できます。ぜひこれを作っておいて、マイクラプログラミング生活に活用してみてください!