マインクラフト(「Minecraft」)を使ったプログラミングのやり方としてはScratchと接続する方法やLua言語を利用する方法など、いくつかやり方がありますが、小学生・中学生がマイクラでプログラミングを行う場合は、「MakeCode」というマイクラ専用のブロック型のプログラミング言語を利用する方法がお勧めです。
ここでは「MakeCode」を使ってプログラミングができる環境の準備方法とプログラムの作り方、プログラムの実行方法をご紹介します。
環境準備
まずは持っている端末(パソコンやiPad)にプログラミング環境を構築しましょう。
以下ののページでインストール方法などの準備手順を紹介していますので、まだ準備ができていない方はまずはこちらをご覧ください。
マイクラプログラミングの始め方(「Minecraft Education Edition」編)
「Minecraft Education Edition」を使う方法はWindows、Mac、iPad、Chromebookに対応に対応しています。
新規フラットワールドの作成
まずは新規にクリエイティブモードでフラットワールドを作成します。プログラミング自体はサバイバルモードでも、どんな地形のワールドでもできるのですが、クリエイティブモードの方が自由にブロックを使えるので便利です。
以下の手順で新規ワールドを作成してください。
ログイン後の画面からまずは「遊ぶ」を選んでください。
「新しく作る」を選択します。
「新規」を選択します。
ワールドの設定画面では下の図の赤枠の部分で「クリエイティブ」と「フラット」を選択してください。
さらに下にスクロールして「座標を表示」をONに「昼夜サイクル有」をOFFにしてください。(下図の状態です。)
最後に「遊ぶ」をクリックするとワールドを作成できます。
プログラミングモードへの切り替え
ゲームの途中でキーボードの「C」キーを押すとプログラミングモードに切り替わります。おそらくCording(コーディング)の頭文字の「C」かと思います。
これは通常のマイクラにはないコマンドです。
「C」キーを押すと最初だけ以下のような画面が表示されます。ここでは赤枠で囲んでいる「Microsoft MakeCodeで楽しむ」を選んでください。
すると以下のような画面が表示されます。初めてプログラミングをする場合は赤枠の「新しいプロジェクト」を選んでください。以前に作成したプログラムを使う場合は右側の青枠のところから、利用するプログラムを選んでください。
新しいプロジェクトを作成する場合は今から作成するプロジェクトに名前を付けます。何でもいいのですが、後でわかりやすい名前を付けておきます。以下の図では「Test-01」と付けています。
新しいプロジェクトを作成すると以下のような画面になります。この画面を使ってプログラミングを行います。
簡単なプログラム作成方法
プログラミングを行う画面について解説を行います。
以下の図で(A)の部分にはプログラミングに使えるパーツがたくさん並んでいます。この中からパーツを選んで(B)の部分に並べることでプログラムを作ることができます。
プログラムができたら(C)の再生ボタンをクリックすることでプログラムを実行することができます。
それでは少しだけプログラムを作ってみましょう。
以下の図のように「エージェント」をクリックして「エージェントを前に1ブロック移動させる」をマウスでドラッグしてください。
※ドラッグとはマウスの左のボタンを押したままにすることです。
ドラッグしていたパーツは以下の図のように「チャットコマンド"run"を入力したとき」の中にドロップします。
※ドロップとはドラッグしていたボタンを離すことです。
以下のような状態になっていることを確認して、赤枠の再生ボタンをクリックしてください。
再生ボタンを押すと何事もなくゲーム画面に戻ります。
実行方法
通常のゲーム画面でキーボードの「T」キーを押しと以下の図のようなチャット欄が出てきます。
このチャット欄にキーボードから「run」と入力して、青枠の矢印ボタンをクリックすると、プログラムを実行することができます。
※青枠の矢印ボタンの代わりにキーボードのEnterキーを押しても同じ動きです。
エージェント君は1歩前に進んだでしょうか?
よくわからなかった場合は、エージェントの姿がよく見える場所でもう一度チャット欄に「run」と入力してEnterキーを押してみてください。
もう一度、「C」キーを押して、プログラミング画面を表示させて、今度はチャットコマンドを「run」だったものを「go」に変えてみましょう。以下の図のように赤枠の部分をクリックして「go」と入力してください。
これで今度はチャット欄に「go」と入力してEnterキーを押すとエージェント君が1歩前に歩くようになります。
簡単なプログラムの作り方と実行方法は以上です。プログラムの実行方法は分かったでしょうか?
その他の実行方法
チャット欄を使う方法以外にプログラムを実行する方法をご紹介します。
以下の図のように、プレイヤーの中に「次のアイテムが使われた時」や「プレイヤーが歩いた時」を使うと、いろんなタイミングでプログラムを実行することができます。
また、歩いた時という部分は以下のように他の動作も選べますので、いろいろ試してみてください。
練習問題
ここまでで、プログラミングの準備ができたかと思います。あとは練習を重ねてプログラミングスキルを磨いていきましょう!!
以下に無料のプログラミングドリルを公開していますので、ぜひ挑戦してみてください。